エコと言ってもエネルギーや資源だけではありません。
もっと身近で、毎日の。そう、食です。米は八十八と書きます。お米ができるまで八十八の手間がかかることを意味し、お米の一粒まで大切にという願いが込められているのです。農家さんの畑に行くと、その事を強く実感します。特に農薬や化学肥料に頼らずに、安心安全な野菜を食べてもらいたいと願う農家さんに接すると特にそれを感じます。米や野菜だけではなく、醤油や味噌、全ての食品がそうです。
農薬や添加物を多用し「安く」「大量に」作られた工業製品化された食品が当たり前になってしまった時代。食べ物を粗末にしても叱られない時代。でも、米の一粒、醤油の一滴に込められた想いは今も昔も変わっていないのです。特に今の子供たちに伝えたい、本物の野菜、本物の食品、そして食べることの大切さ。その想いこそがもっとも身近なエコにつながるのではないでしょうか。
(星野 誠)