本校は開校以来「緑豊かな、自然と共存する学校」として、緑化活動に力を注いできました。この取り組みの成果として、過去には全日本緑化コンクールで特選をいただき、校地内にある「やすらぎの森」は「埼玉の自然百選」にも選ばれ、埼玉県指定の「野生の生きものとふれあう学校」にも指定されています。学校のすぐそばには上谷沼調節地や運動公園、藤右衛門川などの自然があり、そこにはカワセミをはじめ市街地では見られない野鳥が多く生息しています。
環境科学部では、身近に多くの野鳥が生息していることに注目し、その環境を守りたいという思いを込めて年間を通して継続観察、研究を行っています。校内にはビオトープの池「やすらぎの水辺」と人工林である「やすらぎの森」があります。池には数年前にはアメリカザリガニとカダヤシしか生息していなかったので、本来の在来種が生息できるような池にするために清掃や調査を行っています。また、人工林には夏になるとカブトムシやクワガタが集まってきます。その自然環境にどのような昆虫や植物が生息しているのかを調査しています。
さらに、地域で活動している「上谷沼の自然を守る会」という環境保護団体に来ていただいて環境に関する活動を行ったり、夏休みに行われる外来種除去ボランティアに有志で参加したりするなど、自然環境保護のための様々な活動を連携して行っています。