40数年前、初めて生まれた子供がひどいアトピーのアレルギーだった。
原因は食生活と親の体質の遺伝によると言われた。現在の仕事をはじめた当初は忙しさを理由に食生活は乱れ、
添加物の多いインスタント食品の毎日でした。
生まれて来た子供には何も罪はない。すべて私の体の汚れが原因と思った。毎日多くのウインナーソーセージを
作っていました。日持ちを伸ばすために、安く作るために多くの添加物を使っていたが、もしこのウインナーを食べ、
同じような子供が生まれたら重大な罪と思った。そこでまず安心して子供たちに食べさせるものという考えを主軸とし、
この添加物が何のために必要なのかを調べ、無駄なものを取り除いたらいつの間にか無添加ウインナーが出来上がった。
色・形・味には少し問題があったが体に良い安心して食べられる物が出来た。そのため社運を賭け当時売り上げの約70%の
スーパーとの取引を中止しました。
創業当時のウインナーはほとんど無添加に近い製品でした。それが長い時間の間で、味を良くするために、
日持ちを良くするために、安くするためにと少しづつ添加物の種類と使用量が増えていた。慣れというものは怖いものである。
いつの間にか考え方にゆがみがあっても、疑問を持たなくなっていた自分に気が付いたときは身震いがしました。
肌の色、目の色、髪の色、生まれた国の違いはあっても、世界中で一番大切なのは自分の家族であり子供であるということは誰でも同じはずです。
おかげさまで毎週末の工場直売には多くの人が来店し、お話を伺っています。心身ともにエコになる。
食の安全という当たり前のことを改めて言わなければいけない現状に、食に携わる一人として責任を感じます。
(代表取締役 片山信太郎)