川口市地球温暖化防止活動推進センター川口市地球温暖化防止活動推進センター

エコな取組み

綾瀬川を愛する会

 1970年私が東京から転居した時、綾瀬川は蛙の声で夜眠れないほどの豊かな自然がありました。その後自然破壊が進んで日本有数の汚い川になり、第一級河川の水質汚染ワーストワンを何と15年連続しました。この綾瀬川で私たちが清掃のボランティアを始めて27年、水質改善日本一をいただき、国土交通省から綾瀬川復活宣言もいただき、上り鮎が期待されるくらいまでになりました。
 1997年から綾瀬川の拡張工事が行われ、川岸の鬱蒼とした森が全て伐採され更地になりました。その岸にあった一本の榎木の大樹を切らないよう県と市にお願いし、その木の周りにあった樹種を中心に植林して、日本有数の人工河畔林 “川口綾瀬の森” を産み出しました。そこは今、昆虫や植物、鳥など多様な生き物の生息場所となり、子どもたちが自然を学ぶ場所として利用し、また多くの人々の憩いの場所、そして堤防の小径は、素足遊歩道(アーシングロード)となり、人々が裸足のウォーキングを楽しんでいます。
 ロシアとウクライナの戦争は、心が痛みます。日本でも殺伐とした事件が増えているように思います。自然が失われ、人間とは本来どう言う存在なのか見失っているように感じます。ロシア人もウクライナ人も喜怒哀楽を持つ同じ人間、どちらも尊敬する。ここに、人類が戦争を捨て、平和への道を歩き始めるための原点があります。そしてそれは、人間が自然の中に身を置くこと、自然の営みを肌で感じることによって維持されるのではないかと思います。
 私たちは、できる人ができる時間にできる範囲でをモットーに活動しています。小さいけれども、今後も気楽に触れ合える自然を維持し残すために活動を続けたいと思います。

(代表 森中 定治)

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