2010年度の様子/第1回目 「自然エネルギー入門 〜はじめよう自然エネルギー〜」

太陽や風などの自然の力は尽きることがありません。第1回目では、地球温暖化防止の重要なポイントである自然エネルギー普及に対し、世界や日本の動き、自然エネルギーの種類など、基礎を学びました。

日時: 10月16日(土)10:00〜12:00
場所: リリア 中会議室
講師: 都筑 建氏 (太陽光発電所ネットワーク/事務局長)
プロフィール
NPO法人太陽光発電所ネットワーク(PV‐Net)事務局長、自然エネルギー推進市民フォーラム(REPP)理事長。1970年代に労働運動や脱原発運動等に取り組み、80年代からは自然エネルギーの普及活動に従事。市民の立場からエネルギー問題を考え、省エネや自然エネルギーの普及をめざす活動を続けている。エネルギー分野で市民事業を展開するNPO法人ワーカーズコープエコテック理事長でもある。『だれにでもできるベランダ太陽光発電』(合同出版)、『エネルギーシフト』(旬報社)。

太陽光発電所ネットワーク(略称PV-Net)とは?
自宅等に太陽光発電を設置している方々が中心となったネットワーク組織です。
持続可能な社会の実現に寄与するため、太陽光発電設備や自然エネルギー等の中立的な情報を交換・提供、社会への発信、相談、グリーン電力の仲介などの活動を行い、太陽光発電の一層の活用と健全な普及を図ることを目的として、全国ネットワークを構築しており、2009年11月16日時点で全国約2,200名の方が会員となっています。ホームページは ⇒ 「こちら」

開催結果


自然エネルギーについての基礎的な説明から、私達はどのような未来を作っていきたいのかという話、エネルギーシフト等々をお話いただき、あっという間の2時間でした。 終了後、次から次へと質問が相次ぎました。
特に皆さんの印象に残った話は・・・「未来はパネル1枚で暮らす」



・・・だったようです。今の生活を維持するためにどれくらいのエネルギーが必要なのか・・・ではなく、1枚の太陽光パネルで作れる分のエネルギーで暮らしていくんだという、発想の転換です。そして、現在の発電・送電にはロスがとても大きいというご説明もいただきました。そのため、これからは、”自分たちの家(=消費している場所)の屋根で、エネルギーを創り出していく(=発電する)”、食べものと同じように、エネルギーも地産地消していくことが重要ですということをお話されました。



最後のほうに出てきた上の画面には、”市民がエネルギー自給を面として選択”と書かれていました。地図上の1つ1つのマークが、太陽光発電をしている家です。点がやがて面となる・・・自宅で発電する家、共同で太陽光パネルを設置する場所など、各地域でどんどん広がっていくといいですね。

参加者から寄せられた感想の一部をご紹介します

・女性でもわかる話でしたので嬉しかったです。
・エネルギーそのもののとらえ方が、今まで何か不満に思っていたことに答えをもらった気がした。
・エネルギーに対する考え方が変わった。小さいことから始めたい。多様的に対応した利用方法が考えられます。考え方によっては自然にかえるという考え方かもしれない。(地産地消)
・未来から現代を見るという発想がおもしろい
・未来はパネル1枚で暮らす⇒1枚のパネルの発電量に合わせた生活をするという発想
・エネルギーを変えれば、生活は変わる…この言葉は、他のものごとにも言い換えることができると思って心に残りました。
・社会的ロスをふやさない工夫。各家庭の無駄をなくした、省エネを考えた上で自然エネルギー発電設備を考える、ということが大事であると話されたことが印象に残った。
・大学で勉強したことを思い出すことができました。例えばエクセルギー、エントロピーなど。
・懐かしい未来の話が印象的だった。(中国でバイオマスの話→メタンガス)
・個人の家(太陽光発電設置)が発電所。省エネの早道か!

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