純川口産マイ箸をおすすめするワケ

マイ箸と割り箸

私たちがマイ箸をおすすめする理由の一つに、「割り箸の使用量を減らすこと」が挙げられます。日本国内で1年間に消費される割り箸は約250億膳。1人当たり年間200膳消費している計算になります。

しかし元々、割り箸は丸太を製材する際に出る端材や人工林で発生する間伐材(※1)を有効活用してきたのに、なぜあえてマイ箸をおすすめするのでしょうか?



大きな「つながり」

実は、現在日本で消費されている割り箸の90%以上は、安く生産できる中国からの輸入品です。中国産割り箸は国産品と異なり、端材ではなく丸太全体から作っていることが多いのが実情です。

そして近年、中国が国内の天然林伐採の取り締まりを強化し、世界有数の木材輸入国となったため、中国産割り箸は森林減少(※2)が問題視されるロシアを中心とした近隣諸国の丸太から作られていると考えられます。日常の選択一つ一つが、世界とつながっていることを感じます。

前述のように、割り箸の中にも秋田杉や吉野杉の端材・間伐材を利用したものなど、森林保全に寄与(※3)するものが多くあります。しかし、外食や中(ナカ)食で手渡される割り箸は輸入品である場合が多く、マイ箸を持ち歩くことでそのような割り箸の使用が少なくなれば、というのが私たちからの提案です。



小さな「つながり」

現在、日本の塗り箸の多くはパプアニューギニア産のマラスという天然木から作られています。マラスの天然木の減少が問題視されているだけでなく、遠くパプアニューギニアからの輸入にエネルギーを消費しています。

「純川口産の箸」は、植木のまち川口市内で発生した剪定材を利用しているため資源の有効活用になるだけでなく、原料生産地、加工地、消費地が近く、輸送にかかるエネルギーも小さくなります。そして何より生産・流通すべてが川口市内のため、一本一本の箸が川口市の元気につながります。こうした小さなつながりを大切にすることで、着実に、継続的に取り組んでいくことができると考えています。



こんな人におすすめ

まずは、まだマイ箸を持っていない方や買い替え時期の方におすすめします。すでにマイ箸を持っていて、このプロジェクトに共感してくださったあなたには、大切な人への贈り物にすることをおすすめします。純川口産のお箸は、他にはない素敵な贈り物になるに違いありません。

お箸とともに、「マイ箸ができるまで」のエピソードを語っていただけたら、とても嬉しいです。一膳の箸に、コミュニケーションのツールとしての新たな可能性が見えてきます。


※1 間伐材
日本の森林の4割を占める人工林の育林作業の一つ。植え付け後15〜20年経ち、混み合った林の一部の木々をきること。

※2 森林の減少
2000年から2005年で年平均750haというスピードで減少。また、森林の質の劣化も含めるとかなりのダメージを受けていると見積もられる。森林が減少、劣化するとそこに生息する動植物、さらには人類への影響も懸念される。

※3 森林保全に寄与
国内の林業地では、高齢化や木材価格の下落が原因となり、十分な管理が施されていない地域が多い。特に間伐が未実施で過密な森林では、質の良い材木の成長が見込めないばかりか、太陽光が地面に届かないことによる植生への影響、森林の保水あるいは土壌保持力の低下による災害の誘発などが懸念されている。国産材間伐材の利用促進は、そうした状況の解決の糸口になると考えられる。

「川口マイ箸
プロジェクト」物語

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