木工業者の1つ、「木風堂」におじゃまさせてもらいました。木風堂では、このようにして箸を作っています。
造園業者から運ばれてきた、剪定・伐採された木を…
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丸太の状態から外側を切り落とし、さらに一辺20〜30cmのブロック状にします。この位の大きさまで加工しておくと、乾燥が楽になります。だいたい、半年から1年程かけて乾燥させます。
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十分に乾燥させたら、いよいよ箸に加工する作業です。
一番左側は、ブロック状の木を加工して、棒状の箸の大きさにしたもの。これを1本1本削って箸の形にしていきます。最後に(一番右側)、角や表面がなめらかになるようにやすりをかけます。
左
から右にかけて、箸が出来上がっていく様子をあわらしています。
左は、表面をなめらかにする前。右は、なめらかに仕上がった状態。その違いがお分かりいただけるでしょうか?
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最後に、荏胡麻(エゴマ)油に蜜蝋(ミツロウ)を混ぜたものを数回塗ります。これは、防水・防腐のためです。
蜜蝋は、ミツバチが作った天然の蝋。塗ると透明なので、木の木目を生かしながら仕上げることができます。荏胡麻油は、荏胡麻というシソに似た植物の種子から絞った油です。
いずれも自然素材なので、安心してご利用いただけます。
木風堂の堂主、鈴木常久さん(左の写真。右から2人目)と、箸を作っている柴田重利さん(右の写真)。