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環境学習お助け情報10号

日本とボルネオの関係を通して「便利な生活と自然を守る」を考える
      ~持続可能な社会を作るには?~

パーム椰子の実   オランウータン
▲パーム椰子の実               ▲オランウータン

 ボルネオと日本の深い関係について、知っている人は少ないです。日本は、世界中から食料をはじめ、家具や紙までたくさんの物を輸入しています。しかし、残念ながらそのほとんどをどこから輸入し、その国のどんな人たちが生産しているのかを知らないことが多いです。私たちの便利な生活は、いろいろな国の人たちに支えられています。
 ボルネオは、ジャングルの木を切り倒して日本に材木を輸出しています。そのあとに、パームヤシを植えて実から油を採っています。油は2種類あって、1つは、食用油です。ポテトチップスやラーメンを揚げる油です。もう1つは、シャンプーや口紅に使われています。(パーム油の使用量は)日本人1人あたり、年間5キログラムとも言われています。
 ボルネオは、1980年代までは、緑に覆われた島でした。しかし、残されたジャングルはとても少なくなっています。そこに暮らす、オランウータン・ボルネオゾウ・サイチョウなどのすみかがなくなってしまっています。たくさんの動物のすみかを、私たちの生活が奪っていることになります。
 この教材は、6年の理科「生き物と地球環境」で扱うのに適しています。他にも、総合的な学習の時間での環境や国際理解教育で扱うのにも、適しています。(神山 裕則

<ダウンロードしてご利用ください>
ボルネオって?
パームヤシ油とは?
ジャングルを守る活動
参考指導案
調べ学習サイト