西に富士、東にスカイツリー、滔々と流れる荒川
「舟戸小のエコへの取組・環境教育は?」と考えた時、頭に浮かんだのが次のことでした。
施設では雨水のトイレへの利用。廊下・トイレ等の共有部分の電灯二分の一化。
中庭でのパラソル給食・青空学習。これは夏場、快適で新鮮な環境で給食や学習ができます。
環境教育という視点から見ると、学校敷地内の小さな畑とプランタや鉢を使い野菜や花作り。
全校で取り組むことで子ども達は土と親しみ植物を慈しみ育てるという貴重な経験をしています。
川口市の学校ファーム推進校の委嘱もいただき丹精して作った野菜。大豊作でした。
4年生はツルレイシを南面の窓に這わせ教室の高温化防止に一役かっています。
今年は1年生が鉢で育てている朝顔の3本の苗のうち1本を校庭のネットに這わせ日陰を増やしてくれました。
エコに反するようなことも数あります。川風を防ぐため教室の窓は閉めざるを得ません。
夏場は扇風機が離せません。その上、スーパー堤防上は植林原則禁止。
木陰で涼める場所はわずかしかありません。荒川が目前に流れていながら、安全上の理由で
水辺の活動はできません。そして、冬場の暖房に至っては、オープンスペースの含めた広い場所を暖めるために
一クラス2台の温風ヒーターを使っているのが現状です。
本校はスーパー堤防上に建ち、西に富士、東にスカイツリー、目の前には滔々と流れる荒川の流れをのぞめる素晴らしい環境にあります。
さらにエコの取組を重ねることが、この素晴らしい環境の中で生かされている私たちの大切な使命であると思っております。
*「かわぐちエコ散歩」2015年1月号より